実験科学の分野ですが、昔一流の研究者が一緒に実験してくださったことがあります。実験の内容はある物質と試薬との反応機構を調べるため装置を用いて測定するものです。学んだことは実験するときに一つの動作をする前にそのたびに実験全体に及ぼす影響を考え、動作をするというものでした。
たとえばサンプルをセットする、測定装置のつまみを動かすなどの動作をする前にそのたびに考えるというものです。また一つのデータが出るとそれをその場で解析し、吟味して次のデータをとるということも行ないました。もちろん実験を実施する前に十分実験計画は練っておくのですが、実験を始めてからも考えていきました。この点に注意することにより得られるデータの質が格段に上がりました。また次回行うべき実験計画も実験中に立てられることが多かったです。実験自体には時間がかかるのですが、その結果として研究全体のスピードは格段に早くなりました。
コメント