研究の勝負所

 研究には勝負所があると思います。たとえば考えてアイデアを発想するときで、もう少しでアイデアが出そうなとき。こういう時は思考を途中で辞めずに一気に考えて、アイデアを出してしまうことが必要ではないかと思います。途中でやめて最初からやり直そうとしてもなかなか同じアイデアが出なかったりすると思います。またデータ解析をしていて何か新しいものが見えてきそうなとき。こういう時も解析を途中で止めずに一気に解析してしまうのが良いと思います。途中で止めてから改めてやり直そうとすると、何倍も時間が掛かってしまうとか、前回の解析で見えそうだったものが見えなくなったりしてしまうことが多いと思います。
 実験科学の場合においては実験もそうだと思います。私が学生の時ですが、ある実験をするときに、調製後時間がたてばどんどん劣化する貴重なサンプルを扱っていました。実験をやっているうちに夜遅くなってしまったのですが、次の日に改めて実験するとサンプルが使い物にならなくなってしまいます。そこでしようがなしに夜中も実験し、朝方までかかってしまいました。その後も事情がありその一連の実験を数日間続ける必要があったため、昼夜が逆転する生活が数日間続いてしまいましたが、一連の実験は成功しました。このように実験についても勝負所では一気にやってしまう方が良いと思います。アイデア出し、データ解析、実験など研究に関する作業を行うときには勝負所では一気にやってしまう方が研究のスピードアップのためには良いと思います。

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