多くの研究者から学ぶということ

 多くの分野の異なる研究者から学ぶことには利点があると思います。まず、多くの研究者から学ぶことにより、得られる利点は、それぞれの研究者の長所を吸収できることです。それぞれの研究者は何かしら研究に関して長所をもっています。それらの研究者から短所を吸収せずに長所を吸収すると自分のスキルアップにつながります。できるだけ多くの研究者に接することが良いと思います。
 また分野の異なる研究者を通じていろいろな分野の感覚、考え方、知識を吸収することができます。知識は書籍などによりある程度吸収できますが、感覚、考え方は研究者に直に接しないとなかなか得られません。これらを吸収することにより、自分がそれぞれの分野の境界領域の研究をするときに取り組みやすくなります。大学などある程度自分で研究分野を選べるばあいには、これらの吸収したものが有効になります。境界領域の研究は多くの場合取り組んでいる研究者の数が少ないので競争相手が少なく、大きな発見ができる可能性が高まります。
さらに異分野の研究に取り組むのに慣れていると境界領域に限らず、自分にとって新しい分野の研究を行うときにスムーズに入っていけます。特に企業の場合、組織上層部からの指示で自分のやったことのない分野の研究を行うことがよくあり、その場合にスムーズに入っていきやすくなります。

コメント